- LP
- Recommended =
- New Release
Aisha Vaughn
The Gate
Leaving Records
- Cat No.:
- 2025-07-16
ちょっと珍しいケルティック・アンビエントの最新型・ウェールズの音楽家 Aisha Vaughan。ケルト音楽の持つニューエイジな部分を見事に今アンビエントで表現。
Track List
Track List
フランツ・リストの弟子に師事したという厳格なクラシックの教養があり、旋律が単にアンビエントに溶け込むのではなく、長く練り上げられたコード進行から放射されるように広がっていく。
テリーライリーに影響されたという、ミラーディレイと呼ばれる左右に大きく振り分けたディレイ手法と空気のように軽やかなアレンジ"Weather Report II"(sample1、がわかりやすいです) は、そっと歩み寄り、引き、やがて浮遊し始める。そこでは、考えて作るというよりも、“降りてくる音” そのものに道を空けるような作曲法。
もちろん雄大な自然と静かに向き合うような植物音楽でもあります。
深刻なライム病との5年にわたる孤独な闘病生活もあったとのことで深い情感、恍惚と静謐入り混じる西海岸ヒッピーの歴史も感じますね。一味違うアンビエントでテクノ好きにも。
聴けば聴くほど引き込まれていく。すごいです。 (Shhhhh)
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南米・中米・カリブ海地域の絶滅危惧種の鳥たちに捧げられたコンセプトアルバム。Barrio Lindo、Nicola Cruz、Dengue Dengue Dengue、Chancha Via Circuitoら、エレクトリック・フォルクローレ / 南米ダウンテンポの代表的アーティストが勢揃いです。他にも、中米のベリーズを代表するグループ、The Garifuna Collectiveも収録。
ダンス / リスニングどちらもいけるミスティック・シャーマニックかつオーガニック・ダウンテンポ楽曲群。
曲によっては10年前ですが、今聴いても全く色褪せない普遍的美しさがあり、むしろ当時よりも理解が深まった曲もあります。再入門としても! (Shhhhh)
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レユニオン島のEat My Butterfly、レーベル在庫も秒殺だったPASSAROに続いては、レーベル面目躍如のアルゼンチン北部の伝統コーラスグループで、これぞフォルクローレなCoro Qom Chelaalapí。彼らトバ族に伝わるコーラス/アカペラ、伝統擦弦楽器n'vike(ブリキのバイオリン)、ペルー/アルゼンチン山岳の伝統楽器ラトル(鈴)、バスドラム、そしてヤギの蹄を使った演奏は遠くのお祭りへ誘ってくれます。Shika Shikaが以前リリースしたMartin Bruhnがペルーのフォルクローレのウアイノだったら、こちらは地域的にも少し南下したフォルクローレです。
そしてもちろんこのレーベルからリリースならば、フロアには土着すぎるポイントをZZKやWONDERWHEELでもお馴染み、Lagartijeandoが優しくミニマル&ダンスフレンドリー&エレクトリック・ダウンテンポにプロデュース。さらに、Lagartijeandoがチャコ州都レジステンシアで出会い未編集の、いわばフィールドレコーディング的にRECした彼らの生演奏も収録されています。
リスニングにもラウンジにもバッチリな世にも珍しいトバ族のレコードです。"music without borders”を標榜するBarrio LindoとEl Buhoによるレーベル、Shika ShikaのGraet work!
*再入荷分ジャケットに背割あります。お値下げしております。予めご了承願いします。 (Shhhhh)
南米伝統弦楽器チャランゴの響きの余韻に気を取られつつ、アラブ音階やダブケ(アラブの舞踊)を取り入れたBatikh(sample2)。など瞑想的かつフロア・フレンドリーなトラックが並びます。いわゆるスロー / オーガニック・ハウス的なサウンドを拡張し続けてますね。もちろんラウンジ / ダウンテンポ・セットにもバッチリ。
宮崎のフィメールシンガーHOUを迎えたHigashi(sample3)などフォルクローレの解釈を彼の愛する日本にも広げて展開。他にも、ブエノスアイレス南部のトゥルデラ出身、ニコラス・ドミンゲス・ベディニによる精緻で繊細なポエトリーもフィーチャ。 (Shhhhh)
トニー・コンラッドは、映像作家で、1960年代のNYC前衛音楽の重要な遺産ラ・モンテ・ヤングが結成したTHE DREAM SYNDICSTE,「永久音楽劇場」にジョン・ケイルらと共に参加し、THE VELVET UNDERGROUNDの結成とその名前の由来に関わったことでも知られ、FAUSTとのミニマル・ミュージックの歴史的リリース「Outside The Dream Syndicate」を残している。しかし後の復活以前の正式のリリースはこれのみで長く音楽シーンから離れていて、伝説の存在だった。90年代に彼の熱狂的なファンだったJIM O'ROUKE達との共演で音楽シーンに復活し、未発表音源も彼らの手でリリースされる。この「Ten Years Alive On The Infinite Plain」は、71年にダンス、音楽、映像、文学などの前衛アーチスト集団として結成され、パフォーマンス・スペースとして現在まで続くTHE KITCHENで行われた72年の演奏。「Outside The Dream Syndicate」の前年。女流電子音楽家LAURIE SPIEGEL,RHYS CHATHAMとの演奏に、プロジェクターによるフィルム・インスタレーションの2時間にわたるパファーマンス。今回のリリースにあたってJIM O' ROUKEが90分弱の音源として編集、リマスターはCGB(DUBPLATE & MASTERING)が担当している。「Ten Years Alive On The Infinite Plain」は、GASTOR DEL SOL期のDAVID GRUBBSとJIM O' ROUKEと共に復活の年、95年に再演されている。この72年のオリジナルの録音は未発表だった幻の録音で待望のリリースとなる。彼は昨年惜しまれながら他界したが、「無限の計画」は、40年に渡り生きつづけている。 (サイトウ)
ストックホルム拠点マルチ・インストゥルメンタリスト/コンポーザーGustav Jenneforsと、スウェーデンのヴォーカリストClaudia JonasによるデュオArt Longoによるデビューアルバム。80年代後半の音楽文化とダブサウンドから多大なる影響を受けてGustav Jennefors自身のホーム・スタジオでDIYレコーディング制作された、エレクトロニカ・サイコトロピカル・キュート夢見心地のLO-FI アヴァンギャルド、エキゾチック、オールディーズ気怠いヴォーカル、モンド・コーラス、スプリング・リバーブ、スペース・エコー・ディレイ、ワウ・ワウ(エコー+ワウ)に包み込まれたプロダクションが、ノスタルジック夢無心地ながらもどこか妖しくエキゾチック・アヴァンギャルド・ミステリアスに香しく魅了される。ホームリスニング・リビングダブ・サウンドスケープ名品の誕生。 (コンピューマ)
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近年のオーディオ・ヴィジュアル・パフォーマンス『The Library of Babel』から派生した久しぶりのソロ作で、サンプリングとコラージュに加えErgo Phizmizによる歌詞と旋律を織り込み、Matmos、Hearty White、Gwilly Edmondez、Lottie Bowater、Buttress O’Kneel、Douglas Benford、Irene Moon、Jon Leidecker、Matt Warwickといった多彩な面々とのコラボレーションも実現。孤立した創作ではなく、世代や場所を越えて時代と時代をつなぐ接続的なサウンド・タペストリー。「夏の日の恋」「虹の彼方に」「星に願いを」など聴き覚えのある50〜60年代のポップスや、映画音楽、イージーリスニングなどが目まぐるしく出入りし百色眼鏡のように展開。明るく陽性な祝福感の強烈な眩しさがシュールでグロテスクさすら感じるサイケデリックで素晴らしい一作。 (足立)
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蓄音機、オルゴール、楽器、金属容器、よく響く部屋など、中空の箱(そして中空の頭)の中にある共鳴についての作品。単音、バイナルやSP盤のノイズ、録音のミスやエラー音などごく小さな音の断片を拾い集め、それらを意味のあるものとして構成する試み。自身の内的なミスや異常を整理し、何らかの意味へと変換しようとするプロセスでもある。また、インテリア・デザインのように、音を特定の場所やレイヤーに配置し、対比させる手法も込めている。インスピレーションは、Steve Rodenのローアーケース作品、角田俊也のフィールド・レコーディング、Eliane Radigueのアンビエント、Pierre Schaefferのミュジック・コンクレート、そして北インド古典音楽のドゥルパドや声楽カヤール、特にKesarbai KerkarやDagar一族の、一音を極限まで引き延ばしその無限の変奏や意味を探る至高の演奏から得ていると言います。本人の言葉より。推薦。 (足立)
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彼ら曰く「Hair & Treasureのバター状の地下墓地から滲み出た悪臭スプレッド」。よくわかりませんが、11曲分の泥沼が出来上がっています。00年代のアメリカ中西部ノイズシーンのスタイルを引きずり、『悪魔のいけにえ』的な殺伐とした美しさも感じさせ、廃棄されたハードウェアや音の傲慢さみたいなものを音楽として昇華していくという彼らの美学は健在。シンセスケープ、フィールドレコーディング、どこからとも知れぬ声、潜在意識的なパルスが濁流になって押し寄せる、発酵しきった音の塗りたくり。「下品こそ、この世の花」by鈴木則文。 (足立)
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Gaussian Curve、Discossession、Land Of Light, Sombrero Galaxyなど多岐に渡って活躍してきたギタリストJonny Nashのニューアルバム。Joseph Shabason、Satomimagae (RVNG) 、Tomo Katsurada (ex-Kikagaku Moyo) 、Shoei Ikeda (Maya Ongaku)なども参加した11曲。 (サイトウ)
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CHI、CHI FACTORYのもう一人の創設者Jacobus Derwort の逝去を受けCHI FACTORYを凍結し、ソロSon Of Chiをスタート。西アフリカ、サハラ砂漠南縁部のサヘル地域の遊牧民族フラニ族出身、Fula Bandのシンガー、詩人Omar Kaをフィーチャリング。フィールド・レコーディングも交えた幻想的でイマジナリーな音世界。 (サイトウ)
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〈Music From Memory〉に素晴らしいい作品を残すThe ZenmennのMagnus Bang Olsenによるデュオペダル・スティール・ギターと、J Foerster とのコラボレーションなどで活動してきたベルリンのNiklas Kramerによる、ミックス、グリッチなどのデジタルな処理と、逆回転などアナログな感触の両方を併せ持つ、サウンド・プロセスによって構築された、情景的で温かみのある音楽。「パストラル・ブレンド」(牧歌的な混ぜ合わせ)という意味を持つ言葉も持つタイトルやアートワークと共にお楽しみください。 (サイトウ)
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ロングセラー中のYU SU、DAM FUNK変名GARRETTに続いてミステリアスな現行のバンド。こちらも到着しております!MORR MUSICからリリースするFENSTERのメンバーでソロ作もアンビエントポップ、ドリーム・ポップ・ファンの間で人気だったJOHN MOODSがゲスト参加。辿れる情報はそれくらいです。クライマックスなラストソングを試聴一曲目という変則な感じにしてますが、一生心に残る曲になる可能性あります。「Topaz (The Days Of Our Lives)」。 (サイトウ)
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Optimo Musicのブラジリアン・エクスペリメンタル・コズミック/バレアリック秘宝発掘&リコンストラクトシリーズ“Selva Discos”1番「Maria Rita/Brasileira」以来のアルバムでのLP復刻となる入魂の名仕事!!!マスターテープからのリマスタリング、当時の貴重な写真も交えたライナーノーツ、当時のアートワークを忠実に再現。大推薦とさせていただきます。1987年のアルバム「Barracas Barrocas」も同時復刻。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
自主リリースに加え、〈Ikuisuus〉、〈Goaty Tapes〉、Sun Arawの〈Sun Ark〉といった同志レーベルからも多くの作品を発表。エキゾチカ、スピリチュアル・ジャズ、ビート・サイエンスなど様々な蜃気楼的記憶から音響ミラージュの構築を試みる壮大なヴィジョンの持ち主。今作では「archeomiragical」という彼自身の造語がぴたりとはまる驚異の宇宙的サウンドスケープを展開しています。ジャングル、ダブ、ブロークンビーツ、パーカッション、シンセの断片を拾い集め、再/脱構築したリズミックな神秘的デジタル音楽探究。無意識下の夢幻都市フィールドレポートが新着!必読です。 (足立)
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客演としても参加しているULLAによる新レーベル〈28912〉第二弾!ソロワークだけでなくGHOSTRIDE THE DRIFTやHOODIEといった共同プロジェクトでも名を馳せるドイツのサウンドアーティストNAEMIによるソロアルバムがリリース!ULTRAFOG名義で知られる邦人アーティストKOUHEI FUKUZUMIによるギターをフィーチャリングしたシューゲイザー/ポストロック「Puer Aeturnus」(sample2)など、MBV以後、2000年代以降のネオシューゲイザームーヴメントも想わせる轟音と浮遊感のバンドサウンドにシグネチャーでもある繊細な音響操作とアンビエントを融合した感傷滲む名品。 (Akie)
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DIYレフトフィールドサウンド聖地〈FUTURA RESISTENZA〉新作!表現主義ダンスの創始者ルドルフ・フォン・ラバンの運動理論に基づいた劇音楽のために制作。マリンバ主導のリズムにブラスを重ね、抽象的でありながらも機械的なリズムを形成した「Dämonen der Zerstreuung 」(sample1)など、当初電子音のシーケンスで作り上げる予定を、打楽器とミニマルエクレトロニクス、管楽器のフォーメーションで、より生き生きとしたテクスチャとポリフォニーの可能性について探索する方向でシフト。マスタリングにはRASHAD BECKERを迎えています。 (Akie)
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Bruno Tonisiが憧れの存在Sensationalにコンタクトしたことから生まれた作品。会ったこともない2人の人物による、共作と呼ぶには異形な遠隔交信の記録。ヒップホップの形式は解体され、GRMのミュージック・コンクレート/サウンド・コラージュを思わせるようにラップもメロディも破片になって飛んでくる。短波ラジオの混線にノイズ混じりの暗号めいたメッセージ、歪んだビート、日本語歌詞まで…。幽霊的なフィクションとも見紛う姿かたちをしていながら、地を這うような現実感を失わない、ねじれた感性がせめぎ合う分類不能な傑作。マスタリングはRashad Becker。
「これはUFO事件ではないが、それをUFOとして解釈しようと主張する者もおり、現実とは一致しない物語や状況を作り出している」– Claudeir Covo, 1998 (足立)
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1970年代から80年代にかけて、チャカポコとしたチープ・ドラムマシーンのヒプノティック魅惑のグルーヴ、サイケデリックな親指ピアノ(サンザ)の響き、チープ・シンセサイザーの艶やか妙チキリンな旋律、オルタナティヴSF的空間音響によって、独自でユニークある意味で時代を先取りした革新的アフロ・ポップ新時代サウンズを作り上げていた彼で、知る人ぞ知る存在DEあったのですが、2012年Born Badからの「African Electronic Music 1975-1982」、2014年「Psychedelic Sanza 1982-1984」がリリースされることで、一躍その存在と音楽が広く知られることになって再評価が高まったFrancis Bebeyですが、これらのコンピレーションのリリースからも気がつけば10年以上の歳月を経ており、今回、ここ最近The Last POetsとTony Allenのニューアルバムをリリースしたり、現行アフロサウンズの最前線をレポート・リリースしてくれているUK名レーベルAfrica Sevenから新たな解釈による絶品コンピレーションがリリースされました。
アビーロード・スタジオで丹念にデジタル化マスタリングされた、氏の膨大なアーカイヴから発掘された未発表トラック7曲含む全20曲を厳選コンパイル収録した傑作コンピレーション。音質も極上。
ナイジャリアのWilliam Onyeaborと並んで、シンセサイザー・アフロ・コズミックの最重要アーチストFrancis Bebeyの魅惑の音楽世界をこの機会にぜひともどうぞ。 (コンピューマ)
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ケルト音楽はケルティック・ハープを中心に90年代からニューエイジのCD/カセットがあり、その系譜もワールドミュージック史に細々と受け継がれています。本作はその流れと、今アンビエントのセンスが合流したとも言えますね。
Aisha Vaughanご本人もミッドウェールズの改装された納屋に暮らしているそうで、山々で狩りをするアカトビやワシを眺めながら作曲・録音を行っているとのこと。
ここでの主な楽器は、彼女の声。たき火のパチパチ音、風鈴、コオロギ、鳥のさえずり、ハープ、フルート、シンセパッドや効果音、さらには新月の夜のオオカミの遠吠えまでもが織り込まれ、彼女の孤高の故郷から召喚された天界の案内者たちと交信するような音世界。LAのLeaving Recordsが紹介するのもいいですね。ちょいと珍しい音色です。自然の中でどうぞ。 (Shhhhh)