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Noah Creshevsky
Hyperrealist Music, 2011-2015
Em Records
- Cat No.: EM1140CD
- 2025-10-15
ダムタイプ創立当初、山中は主に音楽制作を担当し、古橋はその楽曲を舞台演出に落とし込む役割を果たしていました。2人の共同制作は、ダムタイプ以前に組んでいたORGやR-STILLに始まり、その時期に志向していたNEW WAVEやプログレッシヴ・ロックに加えて、ミニマル・ミュージックや前衛パフォーマンスを融合させたローリー・アンダーソン、メレディス・モンク、ロバート・ウィルソンらからの影響を受けています。さらに、当時の先鋭的なサンプリング・ミュージックやハウス・ミュージックを大胆に取り入れた独創的なアプローチは、ダムタイプのサウンドの礎となり、日本のミニマル〜アンビエント・ミュージックとパフォーマンス・アートの重要な接点として歴史に刻まれるべきものです。
「庭園の黄昏(1985年)」と同時に制作されていた本作「睡眠の計画(1986年)」の公演では、山中がサウンド・オペレーションを担当することになりました。電子オルガンの音色と印象的なピアノやサックスのフレーズがシンコペーションしながら疾走するミニマル・ナンバーで始まり、次に、機械の駆動音のようなけたたましいインダストリアル・ビートの上を様々なサウンドソースの断片が漂います。また、タイプライターのタイピング音をリズムに変えたナンバーもあり、当時はまだ新しかったサンプリング・ミュージックからインスピレーションを受けた様々な試みを展開し、パフォーマンスの身体性と見事に結びついています。
加えて映画音楽からも多大な影響を受けている山中らしい、メランコリックな旋律から世俗的なジャズなどの様々な情景を喚起させる色彩豊かなメロディが加わり、ポストモダン時代の世界中のパフォーマンス・アートのなかでも他に類を見ない、完全に独創的で洗練された世界観を構築しています。
Track List
ダムタイプ創立当初、山中は主に音楽制作を担当し、古橋はその楽曲を舞台演出に落とし込む役割を果たしていました。2人の共同制作は、ダムタイプ以前に組んでいたORGやR-STILLに始まり、その時期に志向していたNEW WAVEやプログレッシヴ・ロックに加えて、ミニマル・ミュージックや前衛パフォーマンスを融合させたローリー・アンダーソン、メレディス・モンク、ロバート・ウィルソンらからの影響を受けています。さらに、当時の先鋭的なサンプリング・ミュージックやハウス・ミュージックを大胆に取り入れた独創的なアプローチは、ダムタイプのサウンドの礎となり、日本のミニマル〜アンビエント・ミュージックとパフォーマンス・アートの重要な接点として歴史に刻まれるべきものです。
本作「庭園の黄昏(1985年)」は、山中と古橋の共同制作によるダムタイプのサウンド・アイデンティティを決定づけた音楽作品となります。ピアノやシンセサイザーの反復される印象的なフレーズが重なり合うミニマルな楽曲や、さまざまな具体音のサンプリングをビートに変換した急進的なアプローチ、緻密に施されたエフェクトによって全体を霧のように覆う心地よいアンビエンス、さらにワルツやシャッフルのリズムなど、過去の音楽への敬愛とテクノロジーが融合した初期ダムタイプの象徴的なサウンドが、ここで見事に確立されています。多彩な表情を持つ楽曲たちは、駆動するノイズ、電子音、電話の話中音などの四方に飛び交うシグナルをトリガーに、浮かんでは消え、また立ち昇り、移り変わる景色を描き出しています。
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レーベルのインフォメーションに「サブウーファーが無い人は借りてでも手に入れて聴くべき」との文言がありましたがその通りな一枚。現行屈指の実験音楽のアカデミック処〈MANA〉の運営に携わった天才MATTHEW KENTが新たに創設したレーベルの第一弾。テクスチャをディティール細かく作り込み音空間を創造してしまったディープダブテクノ「Captigon」(sample1)に始まり、心理音響空間の領域までサウンドを押し広げた物凄い作品、これはおすすめ。 (Akie)
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10月30日大阪北加賀屋CLUB ダフニアにて、6チャンネル音響を使用したコンサート決定!起源は古代ギリシャ時代に遡る「コンポニウム」= 機械音楽、自動演奏楽器をコンセプトに、「サイバーヒューマン音楽」ともいえる形態の先駆者であるノア・クレシェフスキーに捧げられた、スペンサー・ドーランによる《コンポニウム・アンサンブル》。「8 Automated Works」。アナログ。先行リリース!デジタルオンリーの「Block (Carl Stone Mix)」もダウンロード出来るダウンロードコード付き。 (サイトウ)
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初期AutechreやSource Directからインスピレーションを得ながら、その成果を鋼のようなミニマルでアンビエンス、よりエクスペリメンタル実験的な構造に拡大凝縮した、ヒリッヒリ且つソリッド先鋭的で灰色イマジナリーな12トラックを収録。27年前の音源ながら全く古さを感じさせないSF近未来イマジナリーな音風景が作り出された現行ベース・シーン・フューチャー蠢きテックステップ狂おしき名作アルバム。 (コンピューマ)
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〈3XL〉〈SFERIC〉などが追求してきたモダンアンビエント・エレクトロニクスのトレンドを新たな切り口で開拓する一枚!ゆったりと刻む4/4ビートに呼応するように電子音が波紋を広げるgab_i 「Amber1」(sample1)、アンニュイなコードで蠢くアンビエンスにヘヴィなダウンテンポ差し込んだGATELESS「Outer Rail」(sample2)。精密さに特化した現代アンビエントサウンドにイルビエントやダウンテンポの重さとリズムが加わった新感覚。 (Akie)
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山中透がダムタイプとして初めて全楽曲の作曲・制作を手がけた本作は、サックス奏者・ハリー切手氏とのコラボレーションから生まれた音楽プロジェクトを記録しています。
“サスペンスとロマンス”というテーマのもと、ジャズやシネマティックな叙情性と、ポスト・ミニマル以降の冷たく抽象的な音響が交錯する、山中らしいコンポジションに、切手氏による印象的なサックスのフレーズ、シーケンサーやサンプラー、PCM録音を用いた音作りが重なり、その後の「S/N」まで続くダムタイプ・サウンドを象徴する音響イメージが、この時期にすでに形成されていることに気づくでしょう。
さらに、当時の貴重な写真やドローイング、メンバーによる座談会を収録した、50ページ超のブックレットが付属。カセットブック仕様でのリリースとなります。
本ブックレットは、初期ダムタイプ・メンバーらによる「Early Dumb Type Archive Project」の主導のもと制作されたもので、初期ダムタイプの活動を多角的に捉える貴重な資料となっています。
仕様
カセットブック(箱入り)
カセットテープ:全10曲・48分収録
ブックレット:50ページ超(写真・ドローイング・小山田徹×高谷史郎×穂積幸弘 座談会ほか収録)
同レーベルならではのモノクロームな微分パルス・エレクトロニクス音響リズミック・ミニマリズムながらも、どこか、2STEP、ブロークンビーツ、Jukeフットワーク等ベースミュージックからもインスパイアされて発展させたかのようなフロアサウンズとしても向かい合ったヒプノタイズ挑戦的な有機的ミュータント変形スタイルを感じさせてくれている。
BPM140、BPM141、BPM158、BPM144、BPM147、BPM146、BPM140の7トラックを収録。 (コンピューマ)
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彼の出身地ドイツ・ケムニッツで2020年に開催されたポッヘン・ビエンナーレのために構想され、その後さらに発展させて、反復と拡張、変異、新たな音空間も求めて2023年3月と4月にモジュラー・システムでレコーディングされた、微分パルス・エレクトロニクス音響、催眠的リレーショナル・テクノ・エクスペリメンタル・ダブワイズ・リズム・サイエンス11トラックを収録。BPM160、BPM160、BPM150、BPM120、BPM159、BPM160、BPM150、BPM125、BPM160、BPM120、BPM143。レコメンド。 (コンピューマ)
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BPM120、自身によるヴァイオリン、フルート、ヴォーカルをフィーチャーした、初期のHerbertスタイルも彷彿させてくれるサイエンスティフィック・エレクトロニカ、ユニークなメロディと歌声にも魅了される美麗ディープテックハウスA1「Upside Down」(sample1)、BPM122、彼女の持ち味が存分に発揮された催眠的サイケデリック・ドラッギーにエレクトロニック・アフロ・ブラジリアン・アンビエント・ディープハウスにサウンドスケープ・グルーヴするA2「Eyes Between Letters」(sample2)、BPM125、オリエンタル環境音楽コンテンポラリー・ミニマリズムがエレクトロニック・パーカッシヴにフロアに空間的音響エレクトロ・テックする有機的グルーヴ傑作トラックB1「Beyond Light And Shade」、BPM123、このリリースのハイライトで、とても彼女らしい実験性と遊び心のあるオーガニック有機的柔らかなサイケデリック・ミニマル・ディープ・ハウスB2「Complementary Senses」(sample3)の4トラックを収録。トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
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Greymouth、番長Taste、Mysteries Of Love、水晶の舟といったグループへ参加してきたMark Anderson、彼と定期的にスタジオでデュオとしてプレイしていたというArlo Wynks、そこに一絃琴や笙を学んでいたKurumi Kidoが加わり、自宅の畳の部屋で小さなライブを試みたことから始まったというトリオ。日本とニュージーランドで行われたレコーディング・セッションから生まれた素材をもとに構成された、移動する風景や侘び寂びも感じさせる、8曲が一体となったエレクトロ・アコースティック絵巻。オルガン・ドローン、フィールド・レコーディング、金属音などが、笛やグロッケンシュピール、ダルシマー、ギター、シェーナイ、ヴァイオリンや自作弦楽器といった多彩な楽器と絡み合った素朴ながら鮮やかな初撃。 (足立)
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1970年代から80年代にかけて、チャカポコとしたチープ・ドラムマシーンのヒプノティック魅惑のグルーヴ、サイケデリックな親指ピアノ(サンザ)の響き、チープ・シンセサイザーの艶やか妙チキリンな旋律、オルタナティヴSF的空間音響によって、独自でユニークある意味で時代を先取りした革新的アフロ・ポップ新時代サウンズを作り上げていた彼で、知る人ぞ知る存在DEあったのですが、2012年Born Badからの「African Electronic Music 1975-1982」、2014年「Psychedelic Sanza 1982-1984」がリリースされることで、一躍その存在と音楽が広く知られることになって再評価が高まったFrancis Bebeyですが、これらのコンピレーションのリリースからも気がつけば10年以上の歳月を経ており、今回、ここ最近The Last POetsとTony Allenのニューアルバムをリリースしたり、現行アフロサウンズの最前線をレポート・リリースしてくれているUK名レーベルAfrica Sevenから新たな解釈による絶品コンピレーションがリリースされました。
アビーロード・スタジオで丹念にデジタル化マスタリングされた、氏の膨大なアーカイヴから発掘された未発表トラック7曲含む全20曲を厳選コンパイル収録した傑作コンピレーション。音質も極上。
ナイジャリアのWilliam Onyeaborと並んで、シンセサイザー・アフロ・コズミックの最重要アーチストFrancis Bebeyの魅惑の音楽世界をこの機会にぜひともどうぞ。 (コンピューマ)
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先鋭ジャズとエレクトロニクスがクロスする、ドイツの先進レーベル〈Squama Recordings〉から、Enjiの最新作のサウンドのキーマンの一人でもあり、Valentina MagalettiやHerbert、ECMのColin Vallonはじめ多くのセッションに参加しているスイスのパーカッショニストJulian Sartoriusと、We Jazz等に合流しているUKの電子音楽アーチストDan Nichollsによるプロジェクト Clay Kinのデビュー作。素晴らしい一枚。再ストックしました。180g重量盤グレーのカラー・バイナル。 (サイトウ)
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名作12インチの誕生。レコメンドとさせていただきます。涅槃メディテーショナル・ディープに覚醒する危険な4トラック。 (コンピューマ)
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過去5年に渡りサンタフェ、サンアントニオ、ロサンゼルス、鎌倉などで録音した個人的なフィールド音源(野球試合のアナウンサーの声や、友人がジューシーな桃を食べる音など)を豊富に用い、軽やかなピアノや多重ボーカル、色褪せたポラロイドのようなメロディや、日常の断片的なノイズはふたりが指針とする“エモ”を体現。以前から親交のあった両者が自然体で生みだした、白地図を塗りつぶしていくような小さなシンフォニー。穏やかな境地。 (足立)
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デュオとしてライヴ・パフォーマンスを重ねた二人の初アルバムが登場。Sophie Agnelの拡張ピアノ技法とJoke Lanzが操るターンテーブルの妙技によって、愛嬌や毒気を孕みながら展開する即興的なブロークン・怪奇ジャズ。メロディやリズムはおおよそ回避され、全体的に乾いた質感の素っ気なさに迷子になるような抽象的な一枚。彼ら曰く「万華鏡のような音楽。決して一周しないループ。奇妙でありながら親しみのあるメロディ。カットアップとミニマルな美学。それは人生の響きであり、同時にノイズのシュルレアリスティックな交響曲」。キュートなジャケットにも惹かれます。おそらく本邦初入荷。 (足立)
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実験エレクトロニクスと古典ミニマリズムを融合した音楽的革新、そして音色への深い探求で評価を獲得してきた才覚KARA-LIS COVERDALE、前作に続き名門〈SMALLTOWN SUPERSOUND〉から4枚目のフルアルバムを発表。ゆったりしたテンポと美しい旋律で夜の情景や雰囲気を表現するピアノ独奏曲”ノクターン”に焦点。アコースティックピアノが持つ自然な共鳴と倍音を聴かせるべく、繊細な電子処理を施して旋律をぼかした独特な音像。メロディの立ち上がりからアウトロまで、自然に空間に寄り添うように意識を張り巡らせた、実験的視点からノクターンへの解答。メロディという非生活な存在が、現実の静寂と違和感なく溶け合うイメージ。 (Akie)
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静寂や沈黙の時間と空間を極限まで探る作曲家/演奏家のコレクティヴEdition Wandelweiserの主要メンバーとして活動するJürg Freyの「String Quartet No.3」と「Extended Circular Music」を、Mary Jane Leach作品への参加やソロ作ではAlvin LucierやTashi Wada等の楽曲を演奏しているイタリアのフルート奏者Manuel Zurriaが演奏した作品。長年フルートの可能性を切り拓いてきたManuel Zurriaが、Jürg Freyのミニマルな音世界の精神を保ちつつ深化させる挑戦に臨んでいます。原曲の不協和なノイズや打楽器的要素を一本のフルートで濃密に再構築し、静けさの中に轟く霧笛のような息遣いが不思議な層を為す独特の音響を生成。装丁の美しさもこのレーベルならでは。限定200枚。140g高音質プレス、カラーヴァイナル仕様。少量入荷です。 (足立)
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「クレシェフスキーはナディア・ブーランジェとルチアーノ・ベリオに学んだ作曲家で、初期は電子音楽/テープ音楽をやっていたが、徐々に「ハイパーリアリズム」に接近し、その概念を取り込んだ音楽である「ハイパーリアル・ミュージック」の第一人者となった(一般にはこの音楽スタイルの創始者とされる)。日本では竹村延和氏のフェイバリット作家としても一部に知られる。
彼のハイパーリアル・ミュージックは、実際の生演奏に聞こえるが全て人工的な操作・配置で創作されたものである。そこでは人間による生楽器や肉声の演奏が素材となり、シンセサイザー(合成音)は用いられない。録音年、ジャンルを異にする楽音がいち作品中で任意に結合され、あるものは人間技では不可能な演奏に変容され、ある音は過剰に強弱・長短のアクセントがつけられる等々、彼の意匠をこらしたドラマ性とユーモアが加味されている。
本アルバムは近年の作品を作家が自選したコレクションで、鋭敏なリスナーならば、聞き進めるにつれて姿を現す、狐につままれたような世界に惑わされること必至!」- EM RECORDS